あらすじ
会社を経営している友達から面白い話を聞きました。
ヤフオクでレアなビンテージ車を買ったそうです。
引取先のお店に行ったら内装が派手で、
店のオーナーもダイヤの指輪を全指につけてギラギラした格好をしていたと言ってました。
その人は海外に中古車を販売しているらしく相当儲かっているそうです。
全部の指にダイヤの指輪をつけるくらいですからかなり稼いでいると思われます。
…
なるほどね…
…
まぁその話を聞いてから本当に儲かるなら自分もやってみたいという欲求が出てきたので、
情報の収集・整理・分析をしてみました!(笑
Who(誰が顧客か?)
海外の国がメインになります。
とりわけアフリカ大陸一帯、中東地域、
インドやネパール等の南アジア地域、東南アジア地域が
中古車を輸出する主な地域になります。
How(どのように利益を生み出すのか?)
このビジネスモデルでは各国の一般人に中古車を売るのではなく
その国の業者(バイヤーともいう)に売るというBtoB(業者間取引)モデルになります。
そして一台辺り5万円〜を目安に大量に輸出していくことで
利益を得ていくというビジネスモデルになるそうです。
もちろん現地で自身がバイヤーとなって自分で販路を築くことができれば、
一台辺りの利益率は上がるでしょう。
売り方も様々で、大きく分けて3種類あります。
- 動く・動かないに関わらずそのまま輸出する
- 動く状態にしてから輸出する
- 部品取り用としてバラして輸出する
どういったニーズがあるかを都度確認することでビジネスチャンスにつながります。
Why(なぜそれが利益を生むのか?)
日本では走行距離が20万kmを超えると故障したりガタがきて乗り換えをしますが、
海外では自分で修理して本当に動かなくなるまで使うそうです。
また、日本以上に生活の移動手段として車が必要な地域が多く、
そういう地域は物価も安いため、
高い新品車よりも比較的安く買える中古車の需要が高い傾向にあります。
また、車種によっては100万kmまで走行距離を出せるという車もあるので
そういった中古車は走行距離が20万kmでも
「まだ80万kmも走れる」という
ポジティブな見方をするため高値で取引されるそうです。
「日本の車検」「日本で走った」というブランド
日本の車検は世界でもかなり厳しい検査をしていて、
日本での車検が通ったら高値で取引されているという話があります。
また、日本の道路は悪路がほとんどないため、
「日本で走ってた」ということがブランドになることもあります。
都市伝説かもしれませんが、日本語の看板を出してたら
ガンガン売れるという話もありました(笑
What(何を提供するのか?)
中古車だったらなんでも良いというわけではなく、
海外で人気の車や高値で売れる車を調査して売る必要があります。
そうでないと売れない車を仕入れて在庫が膨れ上がるか、
最終的に利益が出ないことになります。
調べていくとだいたい下記の2パターンがビジネスをしていく上で王道な車だそうです。
- 修理しやすい車
- 走行距離が長いとされている車
- 世界中で大量に生産されている車
海外では自分で修理するというスタンスが多いです。
砂漠のど真ん中で自力で直せないような車だとあまり需要がなく、
あまり電気回路が少なく自力で直せるような車が売れるそうです。
また、ハイエースは国内でもかなり耐久性の高い車で100万kmも走るそうです。
そういった車も需要が圧倒的に高いそうです。
あとはトヨタ・カローラのように世界生産台数が多い車は
修理するための部品としての需要も高いため頻繁に取引されています。
necessary(必要な物・知識は何か?)
商売をするにあたって色々と必要な物や身につけておきたい知識が沢山あることがわかりました。
- 古物商許可
- 貿易に関する知識
- 資金・土地
- 販路探し
- 英語知識
- 各国の情勢
古物商許可
中古車を輸出するためには古物商許可が必須になります。
必要な書類を集めて営業をする場所の管轄警察署に届出する必要があります。
この許可・不許可は時間がかかるみたいで大体40日〜2,3ヶ月かかるそうです。
許可を取る場合は早めに行動した方がいいです。
※書類集めや申請が大変な人は行政書士に代行してもらうという手もあるそうです。
貿易に関する知識
日本国内で行う商取引と違って海外と取引をする場合は
事前に得ておかないといけない知識が沢山あると思います。
「商談の仕方」や「お金の決済方法はどうやるのか」、
「どうやって荷物を運ぶのか」、「船で輸送する場合は船荷証券の発行」などなど
こういった貿易に関する知識は日本貿易振興機構(ジェトロ)等で発信されているので、
調べることができるので実際にやる場合は勉強しないといけません。
中古車を購入・保管するための資金・土地
中古車を購入したら売れるまで保管しておくための土地が必要になります。
沢山取引をするならそれなりの広大な土地が必要になってくるでしょう。
また、車を購入したり土地の維持費も必要になります。
販路(バイヤー)探し
中古車を売るためには買ってくれる人を探す必要があります。
この販路を開拓するのがとても重要になってくると思います。
一回限りの取引ではなく長期的なお付き合いができれば
安定して売り上げが伸ばせると思います。
英語の知識
海外での取引ををするなら英語は必須になります。
基礎英語からビジネス英語まである程度喋ることができれば
海外での取引で大きなチャンスを生むことができるでしょう。
各国の取引規制を学ぶ
どの国にも輸入や輸出の規制があり、それをクリアしないと取引ができません。
例:
マレーシアでは、輸入許可証を持っている業者でないと輸入できない規制があります。
タイやベトナムでは国内産業保護育成と環境汚染抑制の観点から、
中古車は「輸入許可取得必要品目」に指定されており、
新車と同様かつ、規格基準への適合などが求められています。
エジプトでは右ハンドル車は輸入禁止になっています。
そのため、一旦中東で左ハンドルに改修されて再輸出することがあります。
結論
中古車の輸出ビジネスモデルはバイヤーを見つけて
大量に中古車を海外に輸出して稼ぐモデルでした。
『1台売ったら何十万円も儲かる!』という話が出回っていましたが、
その手の話は業界では詐欺に近いものだそうです。
IT業界で行ったら
『Python覚えたら未経験でも年収1000万円!!』
と同じくらい胡散臭い話みたいですね(笑
ですので、仕事の合間に小遣いを稼ぐとか
そういうレベルのものではないというのがわかりました。
将来車が好きになって、車で稼ぎたいなと思ったらこの道に行ってみたいと思います!
以上
参考資料
200系ハイエースは寿命を迎えるまで何キロ走ることができるのか。
ディーゼル車(クリーンディーゼル)とはどんな車?メリット・デメリットと、ガソリン車との違いまとめ