事象

iTunesでiPhoneやiPadのバックアップをしていたら
パソコンの容量が大変なことになった経験はないでしょうか。
私は現在進行形であります。
今回は新しくSSDを容易したので、そこにiTunesで取ったバックアップを移動させるための手順を紹介します。


 
 

環境

PC :Windows10  
 

前提:iTunesのフォルダ場所の違い

調べていると初めて知ったのですが、 Appleのサイトからダウンロード・インストールしたiTunesと、WindowsのストアからインストールしたiTunesだとバックアップ場所が違うようです。

ダウンロード版
C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\Apple Computer\MobileSync\Backup

Microsoftストア版
C:\Users\ユーザ名\Apple\MobileSync

この辺りは適宜読み替えてください。
今回はMicrosoftストア版で進めていきます。
 
 

とりあえずフォルダの場所と容量を確認します。サイズが大きいですね。


 
 

手順1:フォルダの移動

今回、iTunes用にパーティションを切ったので、そのドライブ(F)に変更したいと思います。

そのドライブに適当なフォルダを作成しました。
F:\backup
 
 

その移動先フォルダに移動元バックアップフォルダ内にある各バックアップフォルダを丸ごとコピーしていきます。

※移動と書いてますが、データは「切り取りの移動」ではなく、あくまで「コピー」を行います。
 理由としては何か問題があった時にリカバリーするためです。
 
 

今回はSSDからSSDへの移動なので、7,8分でコピーが完了します。 HDDだともう少し時間がかかるそうです。


 
 

手順2:フォルダ名の変更

コピーが完了したら移動元のフォルダ名称を変更しておきます。
ここではBackupからBackup_bkとします。

記事を書いてて思いましたがbkってバックアップの略なんですよね。どうしてこんなネーミングにしたのか。…職業病ですかね。
 
 

手順3:シンボリックリンクの作成

次にシンボリックリンクを作成します。
まずどんな方法でもいいので、コマンドプロンプトを管理者権限で開きます。

私の場合は検索のところでcmdと入力したあと、右クリックで管理者として実行をします。


 
 

コマンドプロンプトが出てきたら以下のコマンドを実行します。尚フォルダパス各自のフォルダ構成に併せて設定します。

# フォーマット
mklink /d "移動元Backupフォルダ(名称変更前)" "移動先Backupフォルダ"

↓↓↓↓

mklink /d "C:\Users\takak\Apple\MobileSync\Backup" "F:\backup"

実行するとシンボリック リンクが作成されましたというメッセージが表示されています。


 
 

コマンドを実行した後、移動元のフォルダを確認するとBackupというリンクが作成されています。

このリンクを実行するとリンク先は移動先のフォルダを参照するようになっています。


 
 

補足

見た目はショートカットのようですが、 特徴的なのはショートカットを開くとショートカット先のパスになりますが、シンボリックリンクをクリックすると、上部に見えているパスは移動元のフォルダパスになっていることです。


 
 

動作確認

実際にiPhoneやiPadをバックアップして、移動先フォルダにバックアップされていることを確認します。成功すれば作業は完了です。

また、移動元のバックアップフォルダ(Backup_bk)については、動作確認が完了したら削除して問題ありません。
 
 

ちなみに動作確認が終わったのでBackup_bkは
削除しました。Cドライブがだいぶスッキリしました。


 

参考

iPhone・iPadのバックアップ保存先をWindows10のCドライブから変更する方法